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『千と千尋』行きっぱなし電車が示した私たちが失った心と黒い乗客の意味

アニメ・漫画の部屋

最近自分が妖怪かも…って思い始めているにゃんきちです。

前回の続きで、「千と千尋の神隠し」に出てくる海を走る電車…海原電鉄についてです。

この電車は「戻りの電車がない」らしいですがそれはどういうことなのか、黒い影の乗客たちはなんなのか…疑問や謎について考えてみました。

「戻りの電車がない」とはそういう意味なの?どこにこの電車は向かっているの?

釜爺の話では、最近は戻りの電車は無く行きっぱなしだそうですが、これってどういうことなのでしょうか・・・?

「間違えるなよ。昔は戻りの電車があったんだが、近頃は行きっぱなしだ。」

なんでも、電車の行き先は「あの世」へと繋がっていると言われているのです。

電車は「魂」があの世とこの世を行き来するための移動手段なんだとか。

昔は、お盆やお墓参りで多くの人がご先祖様の魂の存在を信じていて、ご先祖の魂たちも現世に帰ってきたりしていました。(戻りの電車の利用もあった)

しかし、最近ではそういうことが形骸化してしまって、想いだったり視えないものへの信仰も無くなってしまい、現世へ帰るご先祖の魂がいなくなってしまいました。(誰も歓迎してくれていない世界になんて帰っても楽しくないですから)

そのため、あの世からこの世方面への戻りの電車が運行しなくなったと言われています。

 

また、電車には自殺する人たちの魂も乗っていて、途中下車する人たちは自殺を思い留まったからなんて言われています。

この自殺者説ってなんか暗くて私は好きじゃないです。

途中下車なら、事故や病気、手術で生死を彷徨っていて助かった人たちなんかもいそうですよね。最近は医療技術も進んだので、死にそうな状態から助かる人もいるでしょうし。

肉体が滅びそうになって魂があの世とこの世をふらふらしてしまった時の、夢の世界、意識の待合室が湯屋だったり乗客が降りていった駅の街だったりするのかもしれません。

 

でも確かに、昔に比べたら多くのものが当たり前で豊かになってしまった反面、温かい家やご飯、普通の日常、人の存在、いつも壊れないで頑張ってくれている家電、自然への感謝の気持ちも薄くなっているような気がします。

おばあちゃんや昔の人が言う「ありがとう」の言葉に魂がこもっているような気がするのは私だけでしょうか…?失われつつあるのは、魂や死者への思いではなくて「感謝の気持ち」なのかもしれません。

 

いつかまた、戻りの電車が復活するといいなって思います。

湯屋街にいたのとはちょっと違う?黒い影の乗客たちは何者なのか

黒い彼らは、人の魂なんじゃないかなって私は思います。

よく見るとわかるのですが、湯屋街の千尋が序盤に見た黒い影たちは、カオナシみたいなよく分からない黒い影って感じでしたが・・・電車の黒い人たちって、ちゃんと人の形をしていますよね。服を着てたりカバンを持っていたり、性別まで見た目でそれなりにちゃんと分かります。

なので、電車の彼らはちゃんと人の魂としての意識を持っている霊だったり、「死にたいな」って思っている人たち、事故などで生死を彷徨っている人たちなんじゃないかと思います。あとは人間のご先祖様とかでしょうか。

 

カオナシや湯屋街にいた黒い影たちは、人だった頃の記憶とかはなくてもっと念や気みたいな(寂しい、悲しい、苦しいみたいな抽象的な)存在なんじゃないかなと思います。

電車の窓に映った千尋の姿は千尋の心を示している

電車に乗っている千尋の顔が窓ガラスに映るシーンがあります。

そのシーンをよく見てみると、本物の千尋はキリッと横を向いていますが、窓に映った千尋はちょっと寂しそうといいますか心もとない不安な顔をしているようにも見えます。

ハクを助けるために、自分で決めて、気丈に振る舞って一人で謎の電車に乗って目的地へ向かう千尋。

でも、本当は湯婆婆のこと両親が食べられていないか、ハクは大丈夫なのか、私はこの先どうなっちゃうのか、どんどん景色が暗くなる中きっと不安でたまらないはずです。

そんな、表面上からは見えない内面の不安な心うちが窓ガラスに映っているのかもしれません。

最後の一言

いかがでしたでしょうか。

千尋の電車シーンは何度見ても不思議と懐かしくて寂しくなるシーンです。ちょっと怖いけど、海原電鉄1回くらいは乗ってみたいな。

というわけで今回は千と千尋の神隠しに出てくる海を走る電車はどこへ向かっていくのか、乗客は一体何者なのかなどについて書きました。

ここまでお読み頂きありがとうございました〜!!

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