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絵本の様な幻想世界は必見!ソング・オブ・ザ・シー海のうた感想と魅力

アニメ・漫画の部屋

にゃんきちです。

最近最高なアニメーション映画を発見しました。2014年公開、アイルランド製作の「ソング・オブ・ザ・シー海の歌」というものです。

こちら、第87回アカデミー賞長編アニメ映画賞ノミネート作品でネットでの映画評価もかなり高いです。

yahoo映画ソング・オブ・ザ・シー

映画.comソング・オブ・ザ・シー

Yahoo映画なんかだと、最近のヒットアニメ「君の名は」よりも評価が上です

まぁでも、ソング・オブ・ザ・シーはちょっとマイナーなので母数が君の名より全然少ないみたいですけれどね。それにしても、素敵なアニメ映画でした。

というわけで、前置きが長くなりましたが、今回はソング・オブ・ザ・シーについての感想や魅力、学んだ点などをお話します!!!(ネタバレあり)

*あらすじ

海ではアザラシの姿に陸では人間の姿になる妖精セルキーの母と人間の父の間に生まれた兄ベン。やがて母は妹を見御守りますが、妹シアーシャが生まれた日に母は海に姿を消してしまいます。

ベンは母がいなくなったのは、妹シアーシャのせいだと思い辛く当たります。

ある日、シアーシャは父が隠していた母の妖精セルキーのコートを見つけそれを見に纏い母の消えた海に入ってしまいます。

その1件で兄妹を心配した祖母が2人を連れて街へ行きますが、シアーシャは人間ではなく妖精セルキーであることが分かり、シアーシャはフクロウの魔女に連れ去られてしまいます。

ベンは妹シアーシャを救うために、母との妖精のお話を胸に消えつつある魔法世界へと不思議な冒険へ出ます。

*妹に辛く当たる兄と声の出ない妹の冒険譚と成長物語は必見!

ベンはお母さんが大好きで、生まれてくる妹も「親友になれるかな?」と言って楽しみにしていました。

れけど、妹が生まれた日に母は姿を消してしまったことで「お母さんは妹のせいでいなくなったんだ!」と思い妹をなんだか好きになれずにいます。

ベンも本当はお母さんがいなくなったのはシアーシャの所為ではないし、シアーシャに意地悪してもどうしようもないことだと分かっているんです。

 

そんなベンとシアーシャ気持ちの変化や成長、冒険は不思議と引き込むものがありました。

*ケルト神話をモチーフにした幻想的な雰囲気とお話は必見!

「ソング・オブ・ザ・シー」は神話や伝承をモチーフにしたお話で、癒されるけれど、どこか仄かに暗い、不思議な雰囲気がありました。

お話の中では、アイルランドの色々な妖精たちが出てきます。 

  • セルキー(海ではアザラシの姿、陸では人間の姿になる妖精)
  • ディナーシー(地域の妖精なのかな?楽器を弾く妖精)
  • シャナキー(長い髪一本一本に物語が詰まっている、語り部の妖精)
  • マカ(感情を吸い取り妖精を石に変えてしまう、フクロウの魔女)
  • マクリル(伝説の巨人でマカに石に変えられた)・・・など。

物語で大切な妖精となってくりセルキーは、日本でいう人魚伝説とか羽衣伝説的な存在の様で、特別な力を持つ妖精セルキーは陸に上がると人間に、海に戻るときはアザラシの皮のマントを被りアザラシとなる様です。

セルキーはアイルランドをはじめとした北欧の民話では、人魚姫に近い存在として言い伝えられているのですって。場所によってお話が違うのって面白いですね・・・!

*絵本の様な美しく可愛らしくも深い絵が素敵!

絵がすごく美しくって、終始絵本の中にいる様でした。

最近のよくある、CGものや実写化ものではなくて、絵本の様な手描きな、二次元描写です。

可愛らしい素朴な絵の中に、深い色使いやこだわりがある様な素敵な絵で・・・実写化やCGものではないからこその良さや美しさが見える素敵な映像でした!

なんと言いますか、絵本やアニメーションの手描きの忘れてはいけない美しさ、温かさを感じました。

 

音楽も良くて、(アイリッシュ音楽とかケルト系なのかな)伝承的な幻想的で不思議な雰囲気にぴったりでした。

主題歌もすごく印象的で、伝承的な歌の雰囲気が物語にマッチしていてとっても良かったです。

*嫌な感情を石にして逃げようとしていた老婆マカの気持ちの変化に涙

物語で重要な存在となってくるのが、マカとマクリルです。

マカはマクリルの母親なのですが、息子マクリルの感情を吸い取り石に変えてしまいます。これには理由があって、母マカはマクリルが愛した人を失って悲しみに溺れる姿を見て、その悲しむ苦しむ姿を見る辛さに耐えられず、マクリルの「悲しみ・苦しみ」の感情を魔法の瓶に吸い取り消し去る事に決めたのです。(そうしてマクリルは石に…)

マカは、感情を恐れ、自分の心にも魔法の瓶を使います。物語ではマカとマクリルの様に、

  • コナー(ベンとシアーシャの父)と祖母(コナーの母)
  • コナーとブロナー(ベンとシアーシャの母)
  • ベンとシアーシャ

と本当に見つめるべき気持ちに蓋をしている2人が出てきます。それぞれが失ったものへの悲しみ、どうにもできない苦しみに対峙出来ずに、目を逸らしていたのです。

しかし、シアーシャを探すベンの冒険と勇気によって、マカを筆頭に「感情に囚われ、長い間自分を見失っていたこと」に気付きます。そして、自分が本当に見つめなければいけないこと、すべきことを見つけていくのです。

 

物語の終盤では、人生は涙で溢れてることがたくさんあるかも知れないけれど、消し去っていい無駄な記憶も想いも何一つないんだなって思わされて、そこに行き着くまでの皆の心動きに涙が出ます・・・。

*神様は色々なものに宿るという考え方を持つ日本人には楽しめる作品かも?

日本では石、物、山・・・全てのものに神様が宿るというアニミズム的な考え方があります。

ソング・オブ・ザ・シーでは、大きな岩にも、小さな岩にも、フクロウにも、風にも妖精の魂が魔法が宿っています。

見えない物語の中で生きる命や心、見えないけれどそこで見守ってくれている存在を映画のの中でじんわり感じさせますが、なんだか私は子供の頃のもっと世界・自然が自分と近かった頃の気持ちに戻ったような懐かしいけれど切ない不思議な気持ちになりました。

日本人の感覚だからこそ共感できるような部分がこの映画にはあるんじゃないかな〜と思います。

最後に一言

いかがでしたでしょうか。

明るくルンルンな幻想世界なお話ではなくて、どちらかというと、仄暗くて少し切ないけれど暖かさもあるような、色で言うと夜の海のような深い青がよく似合うお話でした。

少し古めかしい、幻想的な、でもメッセージがあるようなお話を見たい方は是非是非見て見てください・・・!!

そんなことで今回は「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」の映画の感想についてでしたー!!

 

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