一人でも生きる女性へ贈りたい漫画プリンセスメゾンの6つの魅力と感想

アニメ・漫画の部屋

にゃんきちです。

最近、池辺葵先生の「プリンセスメゾン」という漫画を読みました。

 

この漫画は、1人の女の子「沼越 幸」がマンション(一部屋)を買うために色んなお部屋を内覧して自分の家を探すお話です。

女性が家を買うということ、モデルルームのチェックポイントなど学べる部分もとても沢山あって、そんな部屋探しについて知れるのが面白い漫画でした。

またこの漫画はすごく…繊細にみんなの生活やそこに流れる風景描かれていて、「生活するということ」「素朴な幸せ」「私にとっての幸せって何か」という事をそっと考えさせてくれるような漫画だなとじんわり感じました。

私の中では久々のかなりのヒットです。色んな人に読んでもらいたい本です…!

とても繊細で、多くを語らない。けれど感じさせるものがある、聴こえてくるものがある…そんな素敵な素敵な漫画でした。

 

 

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魅力①様々な女性の一人暮らしの群像劇から見える「生活」や「生き方」

この漫画では主人公の沼越さんのお部屋探し以外にも、1人でマンションに暮らしている女性、マンションを買うことを決めた女性、楽しく見えるけれど実は何かが寂しい女性、実家に帰って母親の温かさを感じる瞬間…色々な女性の生活だったり生き方が垣間見えます。

 

これはプリンセスメゾン3巻エピソードのひとつなのですがすごくいいなと思ったのでご紹介します。

沼越さんはとある結構な雨の帰り道に1人の綺麗な女性と出会います。

その女性は水商売と思われる今勤めている店を辞める手続きをした帰り道でした。

彼女は神社に「3ヶ月この街に住まわせてもらったお礼」をとお参りをして、その後に雨の中寝ているホームレスに自分の傘をそっと置いていくんです。

それを沼越さんは見ていて、見知らぬその女性に自分の傘をそっとさします。

彼女は傘のお礼にと沼越さんにキラキラしたブレスレットを1つあげます。(彼女は沢山キラキラしたものを付けている)

そして、彼女はこう言うんです。

「(沢山あるブレスレットが)毎日キラキラ輝いて元気をくれるの。こういうもののおかげでね…私には住処も定職もないけど…不幸だったことはないの。」

そして最後に沼越さんは彼女の名前を聞きます。彼女の名前は「洋助」という名前でした。多分体は男の人、心は女性の方だったんですね。

そして、沼越さんはそれを聞いても大して驚きもせずに笑顔で大きく手を振って「洋助さんに、いっぱいいっぱい幸あれ!」と言ってお別れします。

そして、後日洋助は「すごく美人だけどあの人男なんだって~びっくり」とこそっと人に言われながらも、堂々と自分らしく好きな音楽を聴きながら歩いて去っていきます。

 

別にこれは特別なお話じゃ無いんです。ただのとある日常での出会い。

でもこんなちょっとした日常、ありきたりの風景の中に光る何かをプリンセスメゾンでは時々描いて教えてくれます。ひとりひとり色んな生き方、考え方があるだって教えてくれます。

自分らしく生きていくためにはどうすべきかってことをそっと考えさせてくれるような…じんわりと心に残る小話がとても素敵なんです。

 

魅力②沼越さんのお部屋を買うための努力と健気さ

私は沼越さん初めはただ1人で暮らせる部屋を探している人なのかな〜と思っていました。

 

でも、実は彼女は両親が子供の頃に他界していて両親がいないのです。おばの家にお世話になったりして、何かと気を使って生きていたんだろうなと思います。

そんな彼女は今は、上京して小さなポロアパートに住みつつ居酒屋で働いてこつこつ貯金しています。

時折通帳残高をみてほっこりしながら、マンションを買うことを夢見ています。

もしかしたらきっと彼女は幼い頃なくしてしまった「あたたかい家」「自分の居場所」を求めているのかもしれません。

 

また、漫画の中でマンションを買うことを決めた沼越さんに結婚もしたいとか考えると家が邪魔になるかも、ローンを組むのもやっぱり不安を感じてしまってマンション買いたいけどなかなか行動に移せないって話した人がいました。

その人に沼越さんはこう回答します

「…すごく勝手なんですけど私そこまで先は考えていなくて…両親とも40代で亡くなってますし、私だっていつまで生きれるかもわからないし、この先どうなるかわからないから むしろ今しかないって。」

「いつくるかわからない日を待つよりは今のベストをつかみたいんです。」

 

なんだか分かるような気がしました。

 

いつも私も起きてもいない先のことを心配して、結局何もできなくて、未来のベストも今のベストも掴めていないような気がします。

未来を考えて今は何もしなって選択肢は有りです!そういうことで大事なことってたくさんあると思います。でも、それと同じくらい今にベストを尽くす選択肢も有りなんだと思いました。

沼越さんの健気さや一生懸命さに節々・・・心がグッときます。

 

魅力③沼越さんの部屋探しで未来の生活を想像する楽しさを感じれる

沼越さんはいろんなモデルルームを見て自分にぴったりの唯一のお部屋を探します。

お部屋のキッチンはどうか、リビングはどうか、窓から見える景色は、外の歩いた感じはどうか・・・。

コンロが3つあれば楽しく楽々料理ができる。友人を呼んで休日ちょっと楽しくご飯会が開けるような、ちょっぴり素敵な夜が過ごせる。仕事場から電車に揺られて夜帰ってきてお部屋に入る、すると家の窓から花火が見える。

楽しくて、ホッとできて、季節を楽しめる。生活を楽しめる。

お部屋を見るたびに沼越さんの妄想と一緒に、私たち読者も彼女が考えているような未来の素敵生活を想像できます。

未来を素敵に考えて生きるってすごく素敵なことだなってプリンセスメゾンを読んでいると思います。

 

 

魅力④じーんとくる周りの人達の優しさや繊細な描写

プリンセスメゾンは本当に繊細に人々の生活やさりげない感情の変化を描いています。

ただそこに流れている日常のありきたりな風景かもしれません。

でもそこから垣間見えてしまう人の優しさ、温もり、あたたかさ、寂しさ、虚しさそういうものがたまらなく・・・良いです。この描写がこの漫画の最大の魅力といってもいいと思います。

 

あるエピソードで、沼越さんは不動産会社のスタッフから「理想の間取りを描いて部屋に貼っておけば物件よ呼び込む」という引き寄せの法則的な情報をゲットして早速紙に描くんです。

「物件を呼び込むかどうかはわからないけれど、これを見ているとやる気が出て毎日ワクワクできる」「絶対いいお家を見つけられるって気持ちになる」と話します。

そんな沼越さんにみんながじーんとなって言葉には出さないけれどすごく応援してるんです。

勿論、伊達さんはこの沼越さんの描いた紙をコピーしお部屋探しサポートをします。

 

語らないけれど、みんなが誰かさんのことを応援しているんです。

 

魅力⑤伊達さんの「沼越さんに良い部屋を」という眼鏡越しのあたたかい優しさ

沼越さんはお部屋探しの常連さんで、不動産屋のスタッフとも仲良くなります。

その中のメガネの男性社員、伊達さんは一生懸命お部屋を探す沼越さんのためにオススメの物件をピックアップしたり、何かとアドバイスをくれます。

 

そうして3巻の話の中で沼越さんはようやくお部屋を決めます。

お部屋を決めて住宅ローン契約した時の沼越さんの描写もたった1ページなんですが喜びがひしひしとじんわりと伝わるんですよね。

やっと買えたマンションの書類を額につけて静かに喜ぶ沼越さん

 

そして、無事にローンも通り最後の契約説明をする際、沼越さんは伊達さんに「いろいろありがとうございます。伊達さんが気長に面倒を見てくださったおかげです。今は毎日が楽しみで仕方ありません。」とお礼を言います。

 

するといつもメガネでよく見えない伊達さんですが、とっても嬉しそうにメガネの下で目が語っているんです。

沼越さんは伊達さんのいる不動産会社の内覧常連さんということもあって、何人かのスタッフとも交流があります。

そんな伊達さんや他の社員と沼越さんの交流や気持ちのやりとりがとってもじーんと来たり、こういう考え方もあるんだと気付きをくれます。

でも特に伊達さんは多くを語らないし表情も見えない分、このメガネの下にひっそり在ったあったかい気持ちに胸が打たれました。

魅力⑥お部屋選びのポイントや契約までの流れを知れる

これはお話とは関係ないのですが、ちょくちょく「お部屋の間取りチェックのポイント」や「女性で家を買う人の傾向や生活スタイル調査結果」「マンションを買ったりするときの契約の流れ」が載っていたりします。

それが結構地味に面白いといいますか、ためになります。

 

ぜひ読んだ際は物語とは関係ないページもチェックしてみてください・・・!

 

最後にひとこと

いかがでしたでしょうか。

プリンセスメゾン、これを初めて読んだ時私はこれが「生活」ってものなのかもしれないって何となく思いました。

自分にあった生き方、生活をするために私たちは日々生活をするんですね。

ドラマにもなったようですが、原作の空気感や間、雰囲気は漫画の原作でしか味わえないものがあるような気がするので是非とも原作を色々な人に読んでほしいです。

 

 

 

私も将来家とか買うのかな・・・なんちゃって。

ということで今回はプリンセスメゾンの魅力や感想、ちょっぴりネタバレでした。

ここまで読んでもらってありがとうございました~!

 

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