魔法使いの嫁1巻「竜の国」〜生きること繋ぐことの美しさを識る物語〜

アニメ・漫画の部屋

猫桔です。こんにちは!

今日は漫画、魔法使いの嫁1巻の竜の国でのお話についてちょっと書きます。

はやく新刊よみたいなん。

 

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魔法使いの嫁のあらすじ

15歳の少女、羽鳥チセ。身よりも生きる希望も術も何も持たない彼女を、悠久の時と寄り添うヒト為らざるもの…とある魔法使いが買う。”君は魔法使いの弟子になったのさ”全てを諦めていたチセはその魔法使いの「弟子」として、そして「花嫁」として招き入れられる。魔法使いや見えないもの、人との関わりの中で少女の中で止まっていた時間、針が少しづつ動き始めていく…そんなお話です。

 

ここが好きだよ!!!まほ嫁第1巻・竜の国の話!!

チセは竜の国に連れて来られて、一匹の年老いた竜に出会います。

その竜’ネヴィン’はもう寿命で、もうすぐのその時が来たら死んでしまうようでした。

 

竜たちはそのことを「死ぬ」ではなく「還る」と言っているようでした。

なんでも、竜は寿命を迎えたあと、樹や草、岩などになり、自然へと「還る」ものだそう。

 

 

死を間際にした竜に、寂しい目でチセは見つめ、「痛くはないのか」と心配します。

 

でも、ネヴィンは言います

「竜は人間のように死ぬことを恐れない。いつだって悔いのないように生きれるだけ生きるものだから

「私たちは何事も恐れない。全てはこの星のいきものに等しく与えられるものだと識っているからだ。生きることの苦痛も楽しさも、死ぬことの寂しさも悲しさも。それに私は充分生きた。竜にとっても長い…長い年月をね」

 

 

 

 

ネヴィンはチセに、「悲しまないで、命は繋がれていく」と伝えます。

 

しかし、チセは昔自らの命を絶とうとした過去があり、そんな死にたいと思った自分を思い出し、自分には悲しむ資格なんて無い・・・むしろネヴィンや他の竜たちのように穏やかに死んでいける姿を羨ましいとさえ思ってしまいます。

 

そんな「死」を羨んでしまうチセにネヴィンは、「生きるものが死者を羨むものじゃない」と言います。

チセがあの時、死ななかったおかげで、「エリアスはチセを弟子にできた」「ネヴィンとチセの交流」があった。これから出会うこと、救われる人、色んなことに繋がっている。辛いこともあるけれど美しい生に繋がっていると。

 

そしてネヴィンはチセに、昔空を飛んでいた自分の心の中の”空飛ぶ情景”をチセの魔力を借りて見せます。

そしてその情景をふたりで見ながらネヴィンは羽鳥チセに

「我々の一族は空を捨てたが、いつだってこの空の下で生きてゆく運命だ」

「その名にある鳥のように君も生きるためにこの空の下を飛びなさい」

 

その心の美しい空の飛行と情景を見せてくれた後、ネヴィンは大地へと還り、綺麗な白い花を咲かせた菩提樹となります。

 

 

生きるということ、繋ぐということの美しさを識る

竜の国での一匹の竜との出会いと別れ。

このお話では、竜は寿命を迎えると大地へと還り、草や樹になる。そうして大地へと還ることで、誰かの役に立ち、次の命へと繋げていく。生きること、生と死、幸と不幸、全ては繋がっているのかもしれないということを思わせるお話でした。

 

そして、竜が私たち人間とは違い雄大な時間を生きるとはいえ、あんなにも穏やかに死を見つめ、帰っていく姿はやっぱり羨ましいと感じるチセの気持ちもわかるような気がします。(作中では、本当に穏やかにネヴィンは大地へ還り、「自分の樹を杖にするといい」と最後まで残されたものたちを気にかけ、そして自分を役立ててくれ、次へと繋いでくれと菩提樹になります。)

 

生きることは、辛いこと、楽しいこと、悲しいこと、嬉しいことたくさんあります。作中でも「これらは、生きる全てのものに等しく与えられること」とネヴィンが言っていました。

 

私の母親に昔私が「子供を育てるのは大変?」と尋ねたことがあったのですがその時は母は「大変だけど、それと同じかそれ以上に嬉しいこともいっぱいあったよ。」と言ってくれました。うまく言えませんが、生きるってそういうことなのかも知れないなと思ったことをよく覚えています。

人生はきっととても大変なことなんだと思います。でも同時に、幸せな時もたくさんあるんだとも思います。つい、辛かったこと、苦しい今に囚われてしまいがちですが、それと同じくらい今まで楽しい時を過ごしたり、これから先に嬉しいことがあったりするかもしれないわけです。

今が幸せと感じるかどうかは自分の中での幸せと感じた時をどれだけ大きな存在として自分の中に置いておけるのかがとても大切なのかもしれませんね。

 

 

この先のことは誰にもわからない。ちょっとした出会いと行為が、誰かの幸せに繋がったり、自分の未来に繋がっていく。私が誰かを幸せにして行くかもしれない。誰かが私に嬉しさをくれるかもしれない、寂しさを残していくかもしれない。

 

これからのことなんて何も見えないけれど、素敵な生を送っていきたい。

生きることは辛いだけじゃない、素敵なこともあるんだってこと、今までの幸せな瞬間を忘れないで生きていきたいし、そんな場面を思い出したくなるようなお話しでした。

 

 

 

そんなことで感想は以上です!

ここまで読んでいただきありがとうございました〜!

 

 

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