自分が妖怪かも…と最近思い始めたにゃんきちです。
「千と千尋の神隠し」では多くの人が感動する、グッとくる「ハクのおにぎりシーン」がありますよね。
千尋の心を溶かし、元気をくれたハクのおまじながかかった温かいおにぎり。
あのおにぎりは一体なんのか、どんなおまじないがかかっていたのか、そして千尋はどんな気持ちだったのでしょう…?
ということで、そのおにぎりシーンについて、おにぎりのことから〜おまじないのことまで色々疑問を調べてみました。
『千と千尋の神隠し』おにぎりシーンまでの軽いあらすじ
千尋は湯婆婆により両親を豚にされてしまいます。しかも、この世界では仕事を持たないものは動物や石炭にされてしまうと場所でした。
しかし”千尋のことを幼い頃から知っている”と言う少年ハク、釜爺、リン、大根の神様(?)の助けにより何とか湯婆婆の元までたどり着きます。恐ろしい湯婆婆に何を言われても千尋は必死に耐えて「働きたい」とだけ言い続けた結果・・・何とか千尋は労働契約を結ぶことに成功します。
その後湯婆婆にハクが呼ばれ、ハクにより千尋の働く場所へ連れて行きます。
千尋は安心してハクに話かけますがハクは、先程までとは打って変わり「話しかけるな。私のことはハク様と呼べ」と千尋に冷たく接します。
千尋の働く所属先を決めることになりますが、湯屋では「人間臭い」とみんなから煙たがられますが、最終的に手下を欲しがっていたとのことでリンの元に千尋は行くことになります。
みんなの手前、「人間の千尋を受け持つこと」を嫌がっていた素ぶりを見せていたリンでしたが、本当は千尋の身を案じていたようです。
「お前上手くやったなぁ!お前どんくさいからさ、心配してたんだ!油断するなよ、わかんないことは俺に聞け。な?」と千尋に話かけ頼もしくそして優しく受け入れてくれます。
リンの優しさに千尋は一気に一日の緊張の糸が解けたのが、足がフラフラしたり、気持ち悪くなってしまいます。
夜も布団で震えていて全く寝れていないと思われる千尋ですが、早朝ハクからこっそり「橋の所へおいで。お父さんとお母さんに会わせてあげる。」と言われます。
そして、千尋はこっそり布団を抜け出し、ハクの約束の場所まで走ります。
そしてハクと花道を抜けると豚舎が・・・。そこで、千尋は豚になってしまった両親を見て、ハクからのおにぎりを千尋が食べて大号泣するというシーンに繋がるわけです。
千と千尋の世界は四季がぐちゃぐちゃの世界
千と千尋の神隠しこの不思議な世界では「アジサイ」「ツツジ」「ウメ」「ツバキ」が同時に咲いています。
花に詳しい人なら一目瞭然なのかもしれせんが、実はこの花たちは同時に咲くことはない季節の花なのです…!
千と千尋の神隠しの世界では、春夏秋冬がぐちゃぐちゃです。
神様のいる世界なので、「時間」「季節」とかそういう価値観、感覚は存在しないのかもしれません。美しいものを何時でも見れて、いつでも過ごしやすい気候なのかなと思います。
やっぱり、神様たちには苦痛や不満とはやっぱり別次元の世界で生きていてるようなイメージがありますし・・・!(そうであって欲しい)
それから、ハクの通り道の花と千尋が通る花道が、同じ道のはずなのに何となく中の色が違うんです。
不思議ですよね。
若しかしたら、見た者が望む花が映し出されるのかもしれません。
千尋はどうしてハクのおにぎりで泣いたの
これは一言では言い表せない・・・今までの色んな、複雑な気持ちが感極まって溢れた涙なんだろうなと思います。
- 両親はやっぱり豚になってしまったというリアルな悲痛な現実
- お母さん、お父さんに会いたいという気持ち
- この先ずっとこのままかもしれない絶望感
- 忘れかけていた自分の名前を思い出したことで蘇る、平和だった時の今になって分かる尊い楽しい思い出
- 仕事の不安や人間だから除け者にされていびられる日々の不安
- 言葉に出すと湯婆婆に石炭にするよと言われて口には出せないけど”辛い””帰りたい”という気持ち
- ハクの無償の愛、優しさへの感謝と嬉しさと安心感
- 弱い千尋の部分も全部を許し受け入れてくれるハクの優しさ
千尋はここまで、知らない世界、知らない人たちしかいない環境で、弱音も吐かず何を言われても我慢して耐えてきました。
千尋って、ぼやっとしていて表情があまり豊かではないので平気そうに見えるけれど・・・9歳の女の子。
冷たくされたり、仲間外れにされれば悲しいし、お母さんにだって会いたい。
でも湯屋では周りが知らない人ばかりだし、両親の身の安全のこともあって、反抗せずに、そしてお仕事がなくならないように泣かずに一生懸命振舞っていたのかもしれません。
ハクはこの世界で唯一、「千尋の事情を知る」存在です。そしてハクには千尋は「千」ではなく「千尋」として話せる特別な人です。
だからこそ、千尋は胸の中にあった大きな悲しみも、感謝も、不安も全部をハクにはさらけ出せてしまうのかもしれせんね。
そんな千尋とハクの2人はこの世界では「唯一分かり合える」特別な関係なんだと思います。
ハクのおにぎりに込められたおまじないについて
おにぎり・おむすびの意味
そもそも、私たち日本人が小さい頃から慣れ親しんでいるおにぎりって一体なんなのでしょう・・・とおもって意味を調べてみました。
おにぎりは【鬼斬り=不浄や禍から遠ざける】おむすびは【お結び=良い縁を結ぶ】という意味があるのだそう。
また、おむすびに関しては古事記に出てくるらしい「結びの神様」が語源であり、おむすびの「び」は魂の意味もあるとのこと。このことから、転じて魂を込めたものという意味がおむすびにはあるそうです。
おにぎりついて参考
https://matome.naver.jp/m/odai/2141567067348255201?page=2
千尋を元気付けたハクのおにぎりにこもった3つの真心
ハクのおにぎりはみている限りだと、具なしです。でも、食べるならちょっとは白米に味欲しいし、塩おにぎりなのかな。
ところで、ハクは千尋へのおにぎりをまじないをかけて作ったって言ってましたよね。
千尋の元気が出るようにまじないをかけて作ったんだ。
お食べ。つらかったろう。
私これ千と千尋をみた小学生の時から思ってたのですが「おにぎりには魔法のような特別なまじないなんて実はかかってない」のでは…と思っています。
普通のおにぎりだけれど、ハクが真心と想いを込めて千尋のために朝早くから台所で握った心のこもったおにぎりなんじゃないかなって。このただの真心(相手を思う気持ち)が”おまじない”なんじゃないかなと。
魔法はいつか消えてしまうまやかしのようなもの。楽にいいことを手に入れても心に残らないし結局は何も得られない。
魔法で千尋が一瞬元気になっても、効果が切れてしまったら反動でもっと悲しくなってしまうかもしれません。いつでも白は千尋の側にはいてやれないし、助けてあげられない。
元気になるきっかけは誰かの励ましでも、「本当の意味で自分を助けて元気にさせられる」のは、自分自身の心の在り方なのかなと思います。
ハクが魂を込めて、真心込めて作ったおにぎりと「9歳のそのままの千尋」を許してくれるその優しさと真心をしっかりと肌で感じたからこそ・・・本当に心から千尋は泣けて、元気付けられたのだろうと思います。
この、ハクが「辛かったろう」って言って肩をさするシーンは、千尋の辛さと同時にハクの大きな無償の愛、許しと優しさを感じて泣けます。
まるで、自分の肩をさすさすされているような気持ちになります・・・。

優しくされると余計に泣いちゃうアレです
千尋はめいいっばい泣いてたことで一緒に色んなぐちゃぐちゃした気持ちも流します。そして、「私頑張るね!」と千尋は元気を取り戻して湯屋に帰って行きますよね。
その千尋の背中をあたたかく見送るハクの寄り添う優しさ…プライスレス…。

いつも見守っているよ
最後に一言
いかがでしたでしょうか。
ハクと千尋のこのおにぎりシーンを見ると「人を想う心」「真心」の尊さを感じてしまいsます。日々他者のことを思い、感謝して生きていきたいです。
ということで、今回はハクのおにぎりのおまじないや千尋の泣いてしまった時の気持ちについてでした〜!
最後まで読んでいただきありがとうございました〜!!
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