「私と私」を読んだよ。それぞれの「自分」にとっての幸せを考えさせられるお話を読みたい方へ。(ネタバレあり)

アニメ・漫画・ゲーム

にゃんきちです。

最近、佐原ミズ先生が描かれた「私と私」という、

短編が3つ入った漫画を買って読みました。

全体的にはお話はちょっと暗めかもしれないです。

 

その中でも、漫画のタイトルにもなっている

「私と私」という短編ストーリーがとても私的には

ぐっときたのでそちらをご紹介します。

 

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短編「私と私」の見どころ

・同姓同名だけど、容姿や雰囲気や性格が正反対の女の子2人の色々な感情(嫉妬、羨望、悲しみ、幸福)を交えた交流。

・「私は他人の不幸を見なければ自分の幸せを確認出来ないのか」自分にあって相手にないもの、それぞれの幸せを考えさせられる所。

・自分を想ってくれる人、好きと言ってくれる人の存在の暖かさと大きさを感じさせる所。

この物語の主人公は田中美和という同姓同名の2人の高校生です。

名前は同じでも、性格や見た目は全然違う2人。

1人は、見た目はちょっと不恰好で内気。クラスの人からも変な子と笑われたりしていますが、服のデザインを考えるのが大好きな女の子です。(ややこしいので文章の中では内気な方を田中さんと呼ぶことにします)

もう1人は、運動もできて社交的。そして、とっても美人な女の子。クラスでも人気者っぽい感じです。(社交的な方は美和さんと呼びますね)

 

 

 

田中さんは、クラスの人からもこそこそ陰で何かを言われていたことや自分にも自信がないこともあり、美人で何でも出来る美和さんに引け目を感じていました。

 

でも、美和さんは気さくに田中さんに話しかけてくれます。そんな美和さんを、田中さんは羨ましいと思うと同時にとっても好きになっていって、友達になりたいと思う様になります。

 

しかし、突然田中さんは美和さんに「デザインも裁縫も下手で痛い人!」と心無い言葉をかけら深く傷つきます。

「独り善がりが許される家庭なんだね。羨ましい。」

 

美和さんは、自分よりもとっても美人で何でも出来て自分よりも幸せな人。こんななんの取り柄もない普通の親の家で平凡に生まれた出来の悪い私とは違うんだ。結局美和さんは、私のことなんて見てくれていないんだ…と思ったのでしょうか…田中さんはとても悲しみます。

 

 

でも、ある日田中さんは美和さんを見かけます。コンビニでバイトをしてその後も飲食店でバイトをして、怒られて汗をかいて働いている美和さん。そして、彼女が帰る家には引きこもりの父。家は汚く散らかった汚れた小さなアパート。公園で1人泣いている美和さん。

そのアパートの大家さんによると、母親は自殺して亡くなっているらしく、父はひきこもり、家賃もろくに払えず、美和さんがバイトで必死に稼いでいるようでした。

 

「名前が同じでも彼女の方が何倍も幸福だと・・・」

 

それは、美しい美和さんの普段姿からは想像出来ない姿でした。

 

田中さんは今まで、平凡な両親のことを鬱陶しく、こんな親要らない、一緒にいるとイライラすると思うこともありました。

 

しかし、美和さんの姿を見たその時、自分が恵まれていること、普通であることの幸せ、普通の両親がいて自分を心配してくれる想ってくれている存在がいること、愛されていることの幸せを実感します。

「人の不幸を見ないと自分が幸福かも分からないのか私は・・・」

 

 

幸せは見える部分が全てでは無い。

 

私たちは見えるもので色んなことを判断してしまいます。美しいから、高級車を持っているから、なんでも出来るから・・・だからあの人は私よりもずっとずっと幸福なんだ、羨ましいなと思ったりしちゃうのです。

「隣の芝生青く見える」と言う言葉があるくらいですからね・・・!

 

でも、裕福そうに見えて、実はひとりぼっちの人、家庭がボロボロの人、生活がボロボロの人。お金しかない、それ以外は何もないと言う人。逆に、裕福ではないけれど、愛してくれる人がいて、自分に合った仕事や生活をしている人だっているわけです。

金はすごく大事だと思います。金がなければせ生活出来ないし、家族も養えない。やりたいことをやれない場面が多くなる。だから金は大切です、あるに越したことはない。

 

でも、お金だけあっても、実は毎日が苦しく死にたいと思うような生活を送っていたとしたらそれは幸せとは言えないのではないでしょうか。何でも出来て美しい容姿で幸せそうに見えても、自分を見てくれる家族が居ない、毎日が苦しいというのは幸せなのでしょうか。

だったら、そこまで裕福でなくても、見た目が美しくなくても、自分らしく在れる生活を送っている平凡に見える誰かの方がよっぽど幸せなのでは・・・?と思います。

 

その人の見える部分が全てではないし、そして見えない部分が全てなわけでもない。

 

きっと幸福っていうのは、人それぞれ形が違って居て、その人の幸せというのはその人にしか見つけられないのだろうなと思います。

 

 

最後にひとこと

 

漫画の2人の田中美和さんは、お互いがお互いを羨望して居ました。名前は同じなのに私の持っていないものをあなたは持っていると。

でも、後半では、相手を羨ましいと思う気持ちを認め、お互いのことを認め合っていきます。そして、自分らしく在る為に、道を選び、最後は大人になった2人が自分らしく生きている姿をうつして物語はおわりです。

 

 

他人を羨んでも、それは自分の幸せではない。

そして誰かと比較した所で何も世界は変わらない。

 でも、自分にできること、諦めないで幸せのために行動していくことで何か見えるものがあるのかも知れないなと思わされるお話でした。

 

 

と言うことで、今日はここまでです!

ここまで読んでいただきありがとうございました〜!!

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